2008年3月、経営陣一新で誓われた佐渡汽船再建の2年を見よ
「28日、佐渡市・両津港内の佐渡汽船本社で開かれた株主総会では、元副知事で会長の磯部春昭氏や取締役4人が退任。社外から税理士の小川健氏が代表取締役副社長に就任し、弁護士や経営コンサルタントを新たに取締役に迎えるなど経営陣が刷新された。」
「新経営陣は、まずグループ会社の再編に取り組む。6月ごろまでに今後3年程の事業計画を策定し、県や銀行などに改めて増資を求める方針」(読売新聞:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/kikaku/098/33.htm)
代表取締役副社長に就任した税理士の小川健氏:
「観光業者や行政と協力しながら取り組む。ただ時代の流れとして、営業努力をして売り上げを伸ばし、経営改善するというシナリオは描きにくい。いろんな工夫をして赤字幅を圧縮することが大事。」(同)
佐渡観光協会の木村英太郎会長:
「行政の支援はありがたいが、2年という単発的なものでは大きな効果は期待できない。県は責任を持って中長期的な支援策を打ち出してほしい」(同)
泉田知事:
「佐渡汽船は上場企業。資金は民間から調達すべき」(同)
佐渡汽船幹部A:
「佐渡汽船は公共の利益のため、不採算航路を維持し続けてきた。そこを配慮し、経営再建に取り組む今、県は増資に応じるべき」
佐渡汽船幹部B:
「知事が簡単に増資に応じないからこそ、ぎりぎりまで合理化を進めることができる」(同)
佐渡汽船幹部A:
「どの施設も当初は佐渡観光の目玉作りとして開設した。だが、佐渡観光の集客が落ちれば施設の収入も当然落ちる。結局、金を生み出す“孝行息子”は出なかったということ」(同)
不出来な親にそぐわぬことこそ真の“孝行”である。
そして、2年の成果をここに示す。